なぜ外国人人材が必要なのか?
労働人口の減少と就労環境の変化
日本社会の高齢化に伴う、労働力の減少が問題となっています。若年層の就職志向は、大手、IT 分野へ流れており、「ものづくり」「一次産業」における労働力確保が難しくなっています。加えて、団塊の世代のリタイアが加速。現場の後継者が揃わないまま、事業を行うリスクも高まっています。特に中小企業の人材確保は厳しい状況にあり、生産量やサービスの縮小を余儀なくされている企業もあります。今後、日本が誇るものづくり力を維持・成長させていくためには、外国人労働者の力が不可欠です。アバンセでは、日系ブラジル人材をはじめとする外国人人材の派遣、業務請負を通じて、ものづくりの現場のさまざまな課題に応えています。
日系ブラジル人の特徴と
ポテンシャルを引き出す仕組みづくり
日系ブラジル人は、戦前戦後を通じてブラジルに渡った日本人移住者の子孫です。現在、六世代までおよそ190万人いると言われており、日本政府は二世・三世、またはその配偶者に対して「身分による在留資格」を与えています。「身分による在留資格」は、その他の外国人(就労ビザ、技能実習生、留学生等)のような就労の制限がなく、さまざまな職種で就労が可能です。
日系ブラジル人の特徴
定住志向を持ち長期で活躍可能
これまでは、「日本で数年働いてお金を貯めて帰国する」という「出稼ぎ」志向が多数でしたが、近年は国内企業の業績悪化や政治不安などから、家族帯同で定住志向を持つ人が増加。中でも、ブラジルの大学を卒業し、専門職として勤務していたなど、学歴や職歴の高い人材が日本での就労、定住を求めています。
人材不足による生産性の低下や業績不振、後継者育成の遅れなどの課題を抱える製造系の企業に対して、
外国人人材を活用したソリューションを提供しています。
仕事への意欲・業務能力が高い
出勤率が高く、生産目的への意識が強いため生産遂行率が良好です。文化習慣、考え方の違いはありますが、明るい性格で「勤労意欲」「モチベーション」「業務能力」など働く姿勢が評価されています。日本人を祖先に持つため、日本や日本の文化・生活習慣に対して好意的な人が多いことも特徴です。
現場管理者や後継者候補にも
長期的な雇用が可能であるため、単純労働者としてではなく、管理職や技術者、会社の後継者として育成していくことで、事業発展のための原動力にすることもできます。
長年にわたり、日系ブラジル人と日本企業の橋渡しを行ってきたアバンセでは、日系ブラジル人の採用および充実した管理体制を整えています。人材の採用においては、ブラジルから呼び寄せる「来日者」、日本国内の「国内移動者」が対象となりますが、ブラジルの人材エージェントおよび在留人材ネットワークによる採用ルートを確立。就業後のミスマッチやトラブルを防ぐため、お客さまのニーズを適切に把握した上で、最適な人材を選定することも大切にしています。日系ブラジル人は、個々で日本語のレベルに差があり、日本語が全く話せないケースもあります。日本語習得のための研修・教育体制を整えていることに加え、ポルトガル語と日本語で対応できる管理監督者が在籍していくこともアバンセの強みです。業務請負の現場では、管理監督者のもと、作業手順の説明、安全教育などを実施。5S活動を通じた生産性向上を実現しています。
日系ブラジル人から
アバンセが選ばれる理由
アバンセが多くの日系ブラジル人を送り出している島根県出雲市では、日本で生活を送るための各種サポートが母国語で受けられる「しまね多文化コミュニティ支援センター」、子どもを預けて働ける「のびのび広場いずも保育園」を開設しています。言葉や文化・生活習慣の異なる日本での就労・生活には大きな不安があります。家族帯同で来日を希望する場合は、子どもの教育や将来が課題となるでしょう。アバンセでは、これらの不安に真摯に向き合い、さまざまな支援体制を整備しています。「日本語ができなくてもすぐに働ける」「家族と一緒に来日できる生活基盤がある」そんな環境が整っているのは、数ある外国人人材サービス会社の中でもアバンセだけといっても過言ではないでしょう。さらに、資格取得やスキルアップ、キャリア開発の仕組みを構築し、一人ひとりの人生の夢を叶えるためのサポートに真剣に取り組んでいることも、アバンセが支持される大きな理由です。ただし、課題もあります。現在、アバンセで活躍する日系ブラジル人の「身分による在留資格」は三世で留まっており、今後は三世たちの高齢化が進んでいきます。アバンセでは、日系ブラジル人がさらに活躍できるための仕組みづくりを行うとともに、これまで培った日系人の育成・支援ノウハウを活かし、アジア諸国の人材活用支援や新たな事業創出へと発展させていくべく、準備を進めています。